第1回教養セミナー開催「数にまつわる不思議な話」

2012年11月13日

suujititlle 塵劫記」は江戸初期の和算家 吉田光由(1598~1672)の主著
書名は仏教語の「塵点劫」に由来。(いつの時代になっても変わらない真理)

saitamaseminakoushi 講師: 地畑 健吉 氏



埼玉会は平成24年11月13日 大宮シーノにおいて、11月例会のあと(15:00~16:30)セミナーを開催いたしました。
講師は埼玉会の地畑氏で、日本の和算の開祖ともいわれる吉田光由の記した「塵劫記」をもとに数字にまつわる興味深いお話が披露されました。その概要は次の通りです。日本の誇るスーパーコンピュータ「京」の名称はいわゆる数字の兆の上の名称で1秒間に行う計算の回数を表しており、この名称はこの書物において17世紀にすでに確立されている(下の表参照)ことやさらにその上の名称は数字が大きくなればなるほど仏教の世界の言葉になっているそうで、同様に少数の方も極小になればなるほど仏教との関係がでてくるなど興味深い話がありました。後の有名な和算学者関孝和は一門の中でのみ研鑚して和算の発展に尽くしたようですが、吉田光由のものは掛算の九九をはじめ数学を始める人が教科書として使う初級者用の実用数学書であり、開平法や開立法などもやさしく解説されていて江戸時代の日本に広く浸透していたものだということです。現在私達が日常使用している数字の名称はこの時以来かわっておらず一つ一つに歴史の重みが感じられたのも新しい発見でした。
和算というどちらかといえばとっつきにくいものを講師は解りやすく丁寧に解説しみんな熱心に聞き入っておりました。活発な質問もでてとても有意義な時間になったのではないかと思います。関根会長をはじめこのセミナーに参加した人達からは今後もこのような機会をつくって会員の方々のそれぞれの趣味や勉強の結果などを披露するのはとても良いことだという感想が多く寄せられました。
(鈴木 記)

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