第23回 京葉会 「佐倉城址公園と武家屋敷巡り」
2017年5月30日
第23回京葉会
「佐倉城址公園と武家屋敷巡り」
日 時 2017年5月30日(火)
人 数 30名(男性 16名、女性 14名)
今回の訪問地・佐倉市のおさらいをしておきましょう。
位置と由来
佐倉市は都心から40km圏、千葉県北部の下総台地にあって、標高30m前後の台地は南に向かうほど高い傾斜地に位置しています。
市名の由来は、この地で生産された麻布を朝廷に献上するための貯蔵庫があり、アサクラが変じてサクラ。もう一説は清い蔵があり、すがすがしい語源の「さ」をつけて「さくら」と呼ぶようになったというのが有力です。
ゆかりの人物
佐藤泰然(さとうたいぜん)1804~1872
幕末の藩医。天保14年に江戸から佐倉に移り、病院兼蘭医学塾の佐倉順天堂を開き、近代医学の発展に大きく功績を残した。
堀田正睦(ほったまさよし)1810~1864
幕末の佐倉藩士。幕府の老中首座として、アメリカ総領事ハリスと交渉。日米通商条約の幕府側責任者として調印に尽力。また、蘭医学の採用や、西洋兵法の導入、農政の刷新など数々の藩政改革を実施した開明的藩主。
《以下の画像はクリックすると拡大しますので、大画像にしてお楽しみください》
今回も「京葉会晴れ」に恵まれ、JR佐倉駅に集合。三か所でボランティアガイドをお願いしているので、時間厳守と熱中症対策をくれぐれもお願いました。
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涼風とともに出発点の佐倉駅なども眼下に見渡せる景観は何よりの疲労回復剤です。
本日最初のボランティアガイドさんから、早速建物の特徴などの概要の説明を受けて内部の見学。
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従者などが汗を流す場所として設計された「湯桶の無い流し場だけの湯殿」、部屋ごとに区分けされた壁の色、釘隠しなどが興味を引きました。
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老舗蕎麦屋「川瀬屋」さんでの昼食は「うな重せいろ」。程よく歩いた後なので一層美味しさが増したようです。ただ、夏のような暑さと次のスケジュールの関係でビールは自粛となったのが残念でしたね。
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蕎麦屋さんの駐車場で記念撮影。
美味しさが顔とベルトの辺りに滲み出ています。
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武家屋敷の見学に相応しく姿勢を正しく凛としてガイドさんの説明を熱心に聞く人も居られます。この屋敷は位が高い人のもので、畳は縁取りがされていました。
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竹林に囲まれた風情のある「さむらいの古径・ひよどり坂」を更に下ると、佐倉城址公園には再び高台に向かって登り坂となりますが、カンカン照りを遮るものも無いので、この辺りから皆さん少しずつ足取りも重くなってきました。
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大手門跡はだだっ広いだけの野ッ原。それでも「兵どもの夢」の名残を感じてしまいます。
ここからは本日最後のボランティアガイドさんにお世話になりました。
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東京・乃木神社から移築した公園茶室「三逕園」(上右画像)を横目に通り過ぎると、タウンゼント・ハリスと堀田正睦の銅像(二段目左画像)に出会います。
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鮮やかに輝く青楓(二段目右画像)を潜り抜けるように進むと正岡子規自筆の句碑(左画像)に出会います。「常盤木や冬されまさる城の跡」。子規は本所駅から佐倉駅まで開通した総武鉄道に初乗りしてこの地を訪れたりして、佐倉とはゆかりがあったようです。
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本丸跡には県指定天然記念物の夫婦モッコクがそびえていますが、その幹には「昭和18年10月」「砲隊」の落書きが彫られていました(右画像)。佐倉城址は通称佐倉連隊の駐屯地となりましたが、その歩兵第57連隊は1944年レイテ島で玉砕・・・・
佐倉城跡から出土した礎石(左画像)を通り過ぎると、隣接した「国立歴史民俗博物館」前に到着し、本日はここで解散。その後希望者は「歴博」を見学しました。皆様お疲れ様でした。
京葉会では秋の部を企画しますので、また元気で再会をお待ちしています。(文責 富川)
京葉会 幹事一同
【活動区分:京葉会】
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